【P055F】油圧異常修理、インジェクターアースという狂気の沙汰について
- ONI ONI
- 6月21日
- 読了時間: 2分
更新日:6月23日

まずは油圧異常の修理にどれだけの情熱を燃やしているかをお伝えします。
おおよその相場感もお伝えすると20万円が最低ラインです。
お預かり期間は最低5日くらいです。
インジェクターが吹き抜けエンジン内部にジャリジャリが回ります。
それを綺麗にしてから組まないと全く意味が無く
綺麗にインジェクターを組めたとしても残留しているジャリジャリでまた油圧異常が出ます。
このジャリジャリの除去にとっても労力がかかります。

これが綺麗にした後の写真です。
インジェクターホール周辺だけ綺麗になっている風ですが、実は違います。
吸気、排気のカムの下にもジャリジャリが物凄くいて、
それを手術用ハサミの様な道具でいちいち全て拾い、洗い油で仕上げます。
これ本当に時間が掛かる作業です。
でもここまで真剣に向き合わないとまたチェックランプが点灯し、
またストレーナーを交換しなければならない事態になりかねません。
そういった費用を負担するのは結局ユーザーです。
我々が半端な仕事をするとユーザーにしわ寄せが来ます。
めっちゃ無駄じゃないですか・・・
だから一発で決めるべく真剣に向き合い、汗をだらだら垂らし
細かいジャリジャリを全て拾いあげます。
インジェクターホールの中も煤ががちがちに堆積しているので
綺麗にして組みます。
本当にピカピカにしないとまた抜けます。
最近油圧系トラブルでの入庫が急増しています。
正直時間ばかり掛かり、部品は高いし嫌われ作業です。
でもね
これめっちゃ面白いんですよ
めっちゃ面白い。
ご依頼頂いた方に感謝です。
これで好きな車に長く乗るためのヒントも得ました。

たまにインジェクターの文鎮ナットにアースをつけている方が居ます。
狂気の沙汰です。
このナットは非常に精密な取り付けトルクで管理されています。
アホな人は自分の車のナット緩めてみて下さい。
全然締まっていません。
でもそれで正解なんです。
規定トルクで締め、緩め、締め、角度締め
という方法で締めてある部品なので、
たかだかアースを取り付ける程度で緩め、
「このくらいかなー?」で締めれば確実に狂います。
ガスケットを良い感じで抑えられなくなり抜けを誘発します。
結果
アース付けたかっただけなのに高額修理にまで発展してしまいます。
なので気をつけて下さい!はい!
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